よく言われるアートってよくわからないを整理してみよう

活動している人は、必ず人から言われることが、”アートってよくわからない”です。

皆さんも人に作品を見せたときそのように言われたことあるかと思います。特にモダンアートのような、私にから見てもよくわからない作品っていっぱいありますので、アートってよくわからないっていう言葉は確かにその通りだと思います。

なぜアート=よくわからないのでしょうか?

いろいろ意見や考え方があると思いますが、一つに超有名な作品がよくわからない作品があったりするから、そのイメージでよく分からないという風に直結してしまうのかもしれませんね。まずアートを楽しんでもらうように仕向けてあげることが、自分の作品に興味を持ってもらえる重要なことだと思います。

なぜにアートは分からないかというと、一般の人のアートの接し方とは、大体が作品そのものを見るだけではないかと思います。実際超有名な作品を沢山目にすることがあったとしても、その作品のコンセプトや時代背景、アーティストの生き様などは、見る人が興味を持って本やネット調べない限り情報は得られません、ですので、アート作品を評価するうえで作品だけをフォーカスしてしまうと、全く持ってよく分からない作品になってしまうのです。

では、分かりやすいアートを制作すればいいのかというとそうでもないのです。もちろん、そういう売り方はあると思います。(アートゆえに自由です)

しかし、本来アートとは、作品とコンセプトが融合して一つのアートのなります。ですので、あなたが制作したアートを見てみる人が見る人なりに感じてくれればというだけのコンセプトだと、パンチが弱いのです。そこに、なぜ見る人が感じてくれるといいのか?とか、なぜそのような作風になったエピソードなどを構築しておくことによって、作品を見る人は、どんどん興味を持ってくれます。

キャンバスにタダ青く塗った作品があるとします。何もコンセプトなく作品を見せただけでは、やはり訳わからない作品になってしまいますよね?

そこに、青のインクは、インドの山奥しか生産できない貴重な青いインクで、昔は、王様に献上されていた原料を使用しています。(たとえ話です)

その制作者が、インドの旅に出たときその青いインキを見て不思議な体験をしました・・・・・ブラブラブラ

みたいな感じでストーリーを加えていく事によって作品は、わけわからない物から非常に心がこもった貴重な作品に生まれ変わります。

作品も大事に制作するのと同じでコンセプトも大事に考える

このように、タダ作品を見せるだけの展覧会ではなく、コンセプトをしっかり構築することによって、展覧会の質がグンと上がります。

あなたが、どのようにしてこの作品の境地に至ったのかとか、今まさに模索していることだとか、いろいろあると思います。アートに対する考え方でもいいですし、要は、コンセプトもお客さんを楽しませる要素の一つであるということを重き置いておくことが大事です。

ピカソのゲルニカの作品背景

超有名なピカソは、アート=よく分からないの代表的なアーティストだと思いますが、ちょっと掘り下げてピカソについて調べていくと感じ方がかわると思います。

ピカソの代表的な作品である”ゲルニカ”の作品はというと

時代背景として1937年頃のスペインで、第一次世界大戦の影響で民衆の不満が高まっている状況でした。時代は、戦争によって混乱の真っただ中で、ピカソは、そうした政治的な物から抗議の意を込めてあの”ゲルニカ”完成させたと言われています。

超簡単に説明したのですが、興味がある方は、ネットなどでいろいろ調べるともっともっと、その作品が好きになると思いますし、非常に深い作品に感じかと思います。

 ゲルニカの作品だけをただ見ただけでは、白黒の作品で、オバケみたいな人が苦しんでいて、牛のようなものがいて・・・・みたいな感じで、結局よく分からない絵になってしまいますが、第一次世界大戦のスペインの民衆の不満、政治の不満を講義するために作品を完成させたとちょっとだけそのコンセプトの意図を知っただけで、絵の感じ方全く変わりませんか?

幽霊みたいな人も、迫りくる危険・未来の不安にもがき苦しむ人に見えてきますし、家畜として飼われている牛もどことなくイメージが浮かんできます。

このように、コンセプトありきの作品、特に人が見て伝わり難い作品は重要視するべきだと思いますし、コンセプトも人に売り込むために大きな影響力を与えます。絵はすごくなくても、コンセプトが素晴らしいのもアートとして評価されますし、コンセプトをしっかりしていることは、アート系の人たちには、評価してもらいやすいです。

まとめ

自分の作品が人から良く分からないと言われるのは、コンセプトを人に十分伝えてない可能性があります。コンセプトも作品と同じように大事に構築すると作品の評価上がります。

コンセプトをしっかり構築することで、自身のアート作品の質が上がります。質が上がると展覧会の質も上がるということです。

人があなたの作品に触れて、感動できるようなコンセプトと作品を作れば、より良い展示が出来ることになります。

よく分からないアートをコンセプトで約分からせるようにするのが、大事です。

アートは非常に奥深い物だったりします。作品を見ただけでは、その奥深さを感じることはできません。ですので、コンセプトを構築し見る人にいかに作品の本質を理解してもらうようにするのが非常に大事なことです。

自分のアート作品を売り込む方法
アートを売り込む アートをアピールする

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