私が活動を始めて間もないころ よく、”アートが売れるようになるには、それなりの場所やそれなりの人に合わないといけない”とか”もっと高級感をだして高級志向で行かないといけない”とか”東京に行くべき”とか”海外に行くべき”とかいろいろアドバスを受けたことがあります。
もちろん そのアドバイスは、全くと言ってその通りです。でも、どのようにしたら、それなりの場所でそれなりの人に会うことが出来るのか全くわかりませんでした。
もし、その方法を知っている人なら、そういうアドバイスではなく、”あの人に会わせたいから一緒に会いに行かない?”という言葉になると思います。ですので、どのような場所・規模でも関係なく、まずは人に見てもらうようにすることがチャンスをつかむきっかけになるのです。
なぜかというと、人のつながりということを考えたら、あなたの知人の知人くらいで芸能人にたどり着けちゃうくらい人の繋がりというのは、広いです。
つまり、どんな場所でも、見に来てくれたお客さんがもしかしたら、だれかを紹介してくれる可能性があります。この繰り返しが次に進めるステップになるのです。
アートを買ってくれる人、アートの価値が分かる人というのは、残念ながらそんなに多くいません。アートに興味があったとしても、自分の作品が
気に入らなければ、買ってもらえないし、見てももらえないので、出来るだけ多くの人に見てもらえるようにすることがチャンスをつかむ重要なポイントになります。
自分の作品が多くの人に見てもらうたびに、その人数が多ければ多いいほど、その絵の価値が上がると思って活動することが大事です。
安売りする作家はだめなのか?
よく作家さんとお話をするとき、自分のを安売りしないという理由で、イベントに参加しないとか場所にこだわる人などいますが、私の考えは
安売りしてもぜんぜんオッケーだと思っています。(安すぎは駄目です)もちろん1ヵ月かけて制作した作品を5000円で売ってしまうとかはどうかと思いますが、私が言いたいので、地元のマルシェなどに参加したり お祭りに参加したり 老人ホームでもなんでも、お話があれば、可能な限り
活動の初めのうち参加するべきだと思います。そして いろんな人の意見を聞き、いろんな人に見てもらうことがいいと思います。
もちろん、現代アートやエロスのような、あまり一般の方には理解できないような作風でしたら、ある程度場所を決めないと、全く意味が無かったり、ある程度覚悟は必要ですが、(老人ホームでエロスもなかなかセンセーショナルかも)
絵を見てもらう場所によって、自分の活動がマイナスになることはあまりありません。
過去、原画を購入してくださったお客様が自分の経歴で絵を買うのを辞めたことは一度もありませんし、また、王御所(王御所ってのが重要)のギャラリーさんが経歴について文句言ってきたギャラリーさんもいませんでした。
売るギャラリーさんは、何を重要視しているか、作品もそうですが、もっと重要視しているのは、高級感でなく、どれだけファンがいるか、どれだけ真剣に活動をしているかを見ています。
ギャラリーの立場になって考えてもらえれば分かりますが、素晴らしい作品に出会って、これから取り扱い作家として招き入れようとします。しかし、その作家が、”制作に飽きたから辞めます”って
すぐに活動をやめてしまうような作家だったら、ギャラリーオーナーにとって大きな損害になってしまいます。
作品の質も大事ですが、作家がどれだけ真剣に活動しているかがとても大事で逆に作家にとって大きなアピールポイントになるのです。
もちろん、銀座のギャラリー企画個展を年に3回やってます見たいな経歴があればいいですが、活動を始めたばかりの作家は、そんなチャンスすぐには来ませんので、誰がなんと言おうとも
場所関係なく展示のチャンスがあったら出来る限り展示することをお勧めします。チャンスをくれる人が必ず現れます。
安売りという感覚をもつのでなく、目標達成の過程として楽しむことです。
作品を見てもらうことは、他にも利点があります。人に絵を説明するためコミュニケーションも学べますし、作風も無意識的に変わってきます。
未来にくるビッグチャンスを掴むためにも、またビッグチャンスを成功させるためにも、その目標過程として続けることをお勧めします。